危険なパスワードの例とNGパターン一覧

危険なパスワードの代表的な例は、「password」「123456」「qwerty」のような辞書語・連番・キーボード配列を使ったものです。ここで挙げるパスワードの例は、攻撃者が真っ先に試す典型的なNGパターンばかりで、どれだけ長くても一瞬で破られる可能性があります。この記事では、なぜこれらが危険なのかを仕組みから解説します。実在する漏洩者の個人情報は一切扱わず、あくまで一般的な傾向として説明します。

破られやすいパスワードの共通点

弱いパスワードの例には、いくつかの共通した特徴があります。攻撃者は総当たり(ブルートフォース)だけでなく、よく使われる文字列をまとめた「辞書リスト」を使って効率的に推測します。次のような性質を持つパスワードは、この辞書に含まれている可能性が高く危険です。

  • 短い: 文字数が少ないほど組み合わせの総数が減り、試行で当てられやすくなります。
  • 単純な文字種: 数字だけ、英小文字だけなど、使う文字の種類が偏っている。
  • 意味のある単語: 辞書に載っている言葉や有名な固有名詞そのもの。
  • 規則的な並び: 連番やキーボードの並び順など、人間が覚えやすい規則性がある。

NGパターン一覧(危険なパスワードの例)

実際に世界中で繰り返し使われ、攻撃者の推測リストに必ず入っているパスワードの例をパターン別に整理しました。自分の使っている文字列がこれらに近い場合は、すぐに変更してください。

  • 連番・繰り返し: 123456 / 12345678 / 111111 / 000000
  • 辞書語そのもの: password / dragon / monkey / sunshine
  • キーボード配列: qwerty / asdfgh / zxcvbn / 1qaz2wsx
  • 単語+数字の定番: password1 / admin123 / qwerty123
  • 個人情報系: 名前、生年月日、電話番号、ペットの名前など
  • サービス名の流用: そのサイト名やブランド名をそのまま使う

これらは一見バラバラに見えても、すべて「人間が思いつきやすく、リスト化しやすい」という点で共通しています。

なぜ辞書語や連番は一瞬で破られるのか

危険なパスワードの例が破られやすい理由は、組み合わせの総数の少なさにあります。たとえば数字4桁だけのパスワードは、組み合わせがちょうど10,000通りしかありません。現代のコンピュータにとって1万通りの照合は一瞬で終わるため、実質的に無防備です。

文字種を増やすと総数は一気に増えます。英小文字だけ8文字なら208,827,064,576通り(約2,088億通り)ですが、英大文字・小文字・数字を混ぜた8文字では218,340,105,584,896通り(約218兆通り)になります。とはいえ、辞書語や連番は「あり得る組み合わせ」の中でも特に優先して試されるため、たとえ8文字あっても辞書に載っていれば総当たりの計算量は関係なく即座に突破されてしまいます。長さよりもまず「推測されにくさ」が重要なのです。

キーボード配列・個人情報を使うリスク

「qwerty」や「1qaz2wsx」のようなキーボードの並びは、打ちやすく覚えやすい反面、パターンが有限で機械的に生成できるため、攻撃ツールに標準搭載されています。手で打つと複雑に感じても、コンピュータにとっては単純な規則にすぎません。

同様に、名前や生年月日といった個人情報も危険です。SNSや公開プロフィールから推測されやすく、標的を絞った攻撃(スピアフィッシング)では真っ先に試されます。「自分だけが知っている情報だから安全」という思い込みは通用しません。安全な作り方は安全なパスワードの例と作り方で詳しく解説しています。

弱いパスワードを卒業するための対策

危険なパスワードの例から抜け出す最も確実な方法は、規則性のないランダムな文字列を使うことです。人間の頭で考える限り、どうしても覚えやすい=推測されやすいパターンに寄ってしまうため、機械的な生成に任せるのが安全です。

  • 長く、文字種を混ぜる: 英大文字・小文字・数字・記号を組み合わせ、12文字以上を目安にする。
  • 使い回さない: 同じパスワードを複数サービスで共有しない。理由はパスワードの使い回しが招くリスクで解説しています。
  • ツールで生成する: 自分で考えず、パスワード生成ツールでランダムな文字列を作る。

まずは今使っているパスワードが上記のNGパターンに当てはまっていないか確認し、当てはまるものから優先して変更していきましょう。

よくある質問

最も危険なパスワードの例は何ですか?

「123456」「password」「qwerty」など、連番・辞書語・キーボード配列を使ったものが最も危険です。これらは攻撃者の推測リストの上位に必ず含まれており、文字数に関わらず短時間で破られる恐れがあります。

単語のあとに数字をつければ安全になりますか?

いいえ。「password1」や「admin123」のように単語+数字を足しただけのパターンも定番のNGパターンで、攻撃ツールは自動的にこの組み合わせを試します。単語をベースにする限り安全性はほとんど上がりません。

個人情報を含むパスワードはなぜ避けるべきですか?

名前や生年月日、電話番号はSNSや公開情報から推測されやすいためです。標的を絞った攻撃では真っ先に候補として試されるため、個人に関連する情報はパスワードに含めないでください。

執筆者について

山本 由紀 — セキュリティ編集者

パスワード生成ツールを管理し、パスワード安全性のガイドを最新の推奨事項に沿って確認しています。

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